昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

上原きみ子『カプリの真珠』

『カプリの真珠』(72年連載開始)はイタリアの美しい観光地・カプリ島を舞台に繰り広げられる、 ホテル王シェル家の令嬢おてんば娘のシンシアと両親のいない少年ロメオとの恋の行方を描いた少女漫画です。 身分違いの男女の許されない恋……と書くと何だか…

『魔神英雄伝 ワタル』

コメントをいただいたので、今日は『ワタル』話を。 『魔神英雄伝 ワタル』は88年のロボットアニメです。通常のアニメより頭身が低く、コミカルなノリの作品でした。 普通の小学4年生・戦部ワタルは、ある日「あなたが救世主です」と異世界に呼ばれます。…

昭和の忍者アニメ(80年前後~)

既に前述した原作つき作品は除きます 『ガッチャマン』(Ⅰは72~74年Ⅱは78~79、Fは79~80) 何がどう科学忍者なのかは謎ですが、最近のタツノココラボ作品『Infini-T Force』には大鷲の健が参加してますね。 『まんが猿飛佐助』(79~80年…

『手裏剣戦隊ニンニンジャー』

2015年のスーパー戦隊です。忍者話が続いてるので語ってみます。 決め台詞が「忍びなれども忍ばない!」敵を倒すと「忍ばず~~ワッショイ!!」と叫ぶ、徹底して明るいお祭り作品でした。 ※シリアス展開がないわけではありません。 主人公たちは「伊賀…

昭和の忍者マンガ(80年代後半~)

80年代後半になると、さすがにコミカルな学園モノという縛りも消え、何でもアリになっていきます。 黒岩よしひろ『変幻戦忍アスカ』(88年)は現代に蘇った魔王・森蘭丸と配下たちを倒す話でした。 あんな変なレオタードが「プロテクター」って……とは突…

昭和のマンガの局地的流行 男のアイシャドウ

忍者話が続いたのでちょっと気分転換に。 「あるある」と言うほど多くはなく しかし確かに一定期間、複数の漫画に共通したものがあった、 というタイプのものはこのタイトルで語ろうと思います。 男のアイシャドウといえば真っ先に浮かぶのは『パタリロ』の…

島本和彦『風の戦士ダン』

『風の戦士ダン』は雁哲也原作の現代を舞台とする忍者バトルものです。 忍者でなく「超忍」と呼ばれたり、 伊賀と甲賀とかではなく、「恐車一族」と「神魔一族」の対決など 昔ながらのネーミングではなく現代風にアレンジされています。 当初は「神魔一族」…

樹原ちさと『かん忍!!茜』

『かん忍!!茜』は女子高生くの一、東茜と父・鉄太郎が活躍する学園コメディ作品です。 序盤「あけぼの高校」編では、茜が想いを寄せるバスケ部補欠の田巻くんをレギュラーにしようと彼に変装してテストに出たことをきっかけに バスケ部のスパイとしてライ…

『風魔の小次郎』「メルヘンだなァ~ッ」

『風魔の小次郎』はタイトル通り風魔一族の忍び、小次郎を主人公とする忍者バトルものです。 序盤は風魔の里にいた修行中の身の小次郎が主君筋である北条家の依頼で「白鳳学院」に転入してきます。 ライバル校「誠士館」にも実は忍びがいて、白鳳学園はスポ…

昭和の忍者マンガ(80年代前半)

80年代前半、ショー・コスギの忍者映画のヒットもあって、忍者マンガやアニメを目にすることが増えました。 ※それ以前もあるけどここでは触れません。 『忍者ハットリくん』(原作は64年~ アニメ化81年~) 亜月裕『伊賀野カバ丸』(原作は79年~ …

『高速戦隊ターボレンジャー』流れ暴魔ヤミマル

『ターボレンジャー』は89年のスーパー戦隊作品。妖精シーロンに選ばれた5人の戦士が暴魔百族と戦う話です。 平成初作品にして初の高校生戦隊なのも特色の一つ。 ヤミマルは14話登場のキャラで、暴魔百族には与していないいわゆる「第三勢力」です。 登…

清水茜『はたらく細胞』

現在アニメも放送中。明日OPシングル『ミッション!健・康・第・イチ』発売です(ステマ) 『はたらく細胞』(2015年連載開始)は赤血球・白血球・血小板・キラーT細胞・マクロファージなど細胞が美男美女に擬人化され、 人間の体内を「職場」として…

『銀河旋風ブライガー』

今月のホビージャパンの表紙が『ブライガー』でした。驚きと喜びに打ち震えつつ語りたいと思います。 『銀河旋風ブライガー』は82年放送、J9シリーズ第一弾。 簡単に言うとSF版『必殺仕事人』 時代は2111年、既に人類は宇宙に進出しておりコネクション…

『究極超人あ~る』 31年ぶりの新刊

『究極超人あ~る』(85年連載開始)は 大雑把に言うと私立春風高校を舞台にアンドロイドの転入生R・田中一郎と、光画部(=写真部)を中心に繰り広げられるゆるい部活ものです。 今でこそ、文系の部活の日常モノは多いですが 当時のマンガで大会も目指さ…

みのり書房アニパロコミックスの思い出

「アニパロコミックス」は文字通りアニメのパロディ漫画を集めた雑誌でした。 もともとはみのり書房から出ていたアニメ雑誌「OUT」の別冊扱いでしたが、やがて単独で出版されるようになります。 略称はAPC、読者は「べったん」後に「あっぱれ」と呼び…

松本洋子『黒のシリーズ』

なかよしに連載されていた3作品の総称です。『黒の輪舞[ロンド]』(82年)『黒の組曲』(83年)『黒の迷宮』(84年) 共通点は舞台は外国で、魔女や黒ミサが登場すること。可愛らしい少女漫画絵での殺人シーンとかなかなかエグい内容です。それぞれ一…

『新・コータローまかりとおる!』美杉留美子

最近、コンビニで売ってる総集編に彼女の名台詞が出る回が入ってたので、この機会におススメしておきます。 『コータローまかりとおる!』(82年連載開始)は長髪の空手使い・新堂巧太郎がやりたい放題まかり通る話ですが、大勢の個性的なキャラも魅力の一…

『恐怖劇場アンバランス』第一話 大和屋竺さん

『恐怖劇場アンバランス』は72年に円谷プロが制作した一時間モノのホラードラマです。 一話完結のオムニバス形式で、 序盤と終盤に青島幸男さんの語りが入るあたり、昭和版『世にも奇妙な物語』という感じ。 第一話『木乃伊(ミイラ)の恋』は一度観たら忘…

マンガの小道具の変遷3 記録媒体

スパイ映画の影響なのか、昭和のマンガではマイクロフィルム争奪戦のエピソードがやたら多かった気がします。 だいたい追われてる人が意外なところに隠したため、ドタバタ劇が行われるパターン。 しかも持ってる側は、知らずに騒動に巻き込まれたりします。 …

『銀河疾風サスライガー』

ネットニュースで「移動する惑星」というのを見て、『サスライガー』のサン・オブ・ジュピターを思い出したので、今回はサスライガー話を。 『銀河疾風サスライガー』は83年のJ9シリーズ第3作。簡単に言うとSF版『80日間世界一周』です。 カジノで…

マンガの小道具の変遷2 麻薬(80年代~)

80年代に「覚せい剤やめますか、それとも人間やめますか」という怖いCMがありました。 そんなCMがお茶の間に流れていたということは覚醒剤が深刻な社会問題だったのでしょう。 81年連載開始の『ブラックエンジェルズ』では覚醒剤の怖さをこれでもか…

マンガの小道具の変遷2 麻薬(戦後~70年代)

麻薬絡みの話は漫画の中で山ほどありますが、どの麻薬を使用するかは時代によって移り変わります。 覚醒剤は実は昭和25年にはじめて劇薬指定、翌年に「覚醒剤取締法」ができたので、それ以前は合法でした。 そのため手に入れやすく、『はだしのゲン』でも…

『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』ナイト・シューマッハ

『サイバーフォーミュラ』は91年、F1ブーム時に作られた近未来が舞台のレースアニメです。 主人公は14歳の少年、風見ハヤト。バイクレースの経験くらいしかなかったのに、あるアクシデントからレーサーとして登録されてしまい、サイバーフォーミュラレ…

マンガの小道具の変遷1 鉛筆からシャーペンへ

当時は何気なく使われているものでも、今見ると実に時代を感じさせるマンガの中の小道具を語ろうと思います。 『エースをねらえ!』1巻でひろみと藤堂先輩がぶつかった拍子に双方のカバンの中身が散乱、 ひろみの筆箱に藤堂先輩の鉛筆が混ざって届けに行く…

『超人機メタルダー』ネロス帝国4軍団

87年の東映メタルヒーローシリーズ。 戦時中に作られたまま封印されていた超人機メタルダーが製作者である博士によって目覚め、 悪の組織「ネロス帝国」に立ち向かうだいたいそんな話です。 序盤はメタルダーこと剣流星(つるぎ りゅうせい)がアイデンテ…

高階良子『タランチュラのくちづけ』

75年作品。原作は佐山哲郎。 胸に毒蜘蛛タランチュラのあざを持つ主人公・蘭は男装して南米行きの探検隊に参加しますが、 ブラジルに着いた直後、不気味な呪術師(マクンバ)のイマオンに命を狙われ、謎の美青年ロワに救われます。 探検隊の目的地であるエ…

『キャプテンキッド』ジョーカー・バラード

宇野比呂士『キャプテンキッド』は90年に連載開始、ワンピースより前に「海賊王」を名乗ってる漫画です。 時代設定は産業革命頃ですが、キッド一家の帆船「ドレイク号」には人魚(マーメイド)砲というアトランティス由来のビーム兵器があり、 キッドの武…

アトランティスの不思議アイテム

ムーの話をしたら、アトランティスも語らなくては(使命感) ・カイザーナックル(『リングにかけろ』)・7つの秘宝(『キャプテンキッド』)・オリハルコン(『海のトリトン』)・ブルーウォーター(『ふしぎの海のナディア』) 『リングにかけろ』では東…

竜宮城はムー帝国……?

東映特撮YOU TUBE オフィシャルで現在公開中の『超電子バイオマン』(84年)17話では 敵ボスのドクターマンが「浦島太郎はユートピアへ行ったに違いない。浦島太郎の子孫を探せ!」と、実に乱暴な命令を出します。 見つかった浦島さんちの子供がさらわれ…

『リングにかけろ』河井武士

”あるある”ネタで河井さんの話が続いたので語りたくなりました。 簡単に解説すると『リングにかけろ』に登場する人気キャラで、美形の女顔天才ボクサー。 ピアニスト兼ボクサーという変り種であり、お坊ちゃん育ちでシスコン気味。 実は阿修羅一族という不死…