昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

紺吉『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』その1

『絶対BLになる世界VS
絶対BLになりたくない男』
(18~)は、自分がBLマンガの

モブキャラだと気付いた
主人公が、周囲のBL展開に
内心でツッコミを入れ続ける
ギャグ漫画。

21年に実写ドラマ化、
ドラマCDも出ています。

※BL(=ボーイズラブ

ギャグでも何でも男同士の
恋愛は見たくないという人には
おススメしません。

主人公は名無しですが
ドラマ版では便宜上
「モブ」という役名。

本作が秀逸なのは

「モブ側から見たBLあるあるへの
ツッコミ」という視点。

・相手に対して妙に「細い」
「まつ毛長い」=女のような
印象を抱きがち。

・名前やあだ名がやけに
中性的。

・若い男がゴミ捨て場に
よく倒れている。

何故か拾って自宅に
連れって介抱する……。

個人的に爆笑したのが

・攻め側が公共の場所で
仕掛けるHなイタズラは
何故か周囲にバレない。

というお約束に対して

電車内で窓に映るモブに
気付かれてるのを悟った
カップルが、

続きをするため
別の場所に移動→

(確実に始まるだろう
本番の)

モブ「ダシにされた……」

と遠い目になってるシーン。

あと

無人の教室でいちゃついてたら
三者が入ってきたので
慌ててロッカーに隠れる。

これは男女のラブコメ
でもありそうですが
BLだと攻側がイタズラして
相手に声を出させがち。

事情知らなきゃ
ホラーだよね……。

・男同士カップルを応援
する女性キャラの

「次の新刊はあの二人で
決まりね」(ニヤリ)

あるあるある……!

ちなみに主人公は大学生。

モブキャラを自覚するだけ
あって、平凡な顔立ちと
ノローグしてますが

だからといって
恋愛対象にならないと
思ったら大間違い。

時折アプローチされると
慌ててフラグへし折る
行為をします。

(主に誘いや頼みを
他人に押し付ける)

顔がよく似てる弟・綾人は
妙にハイスペックな同級生と
フラグ持ち。

友達を家に連れて来た際に
一人だけバックに
花背負って登場→

モブ(背景うるせぇ)

はツボでした。

あまり興味のない人でも
(BLってそうなのかー)と
楽しめる作品だと思います。

続きます。

『銀河英雄伝説外伝』OVA「螺旋迷宮」その2

『銀英伝』の魅力として
綿密な歴史設定と、個性
豊かなキャラクターが
挙げられます。

本編では「過去の英雄」として
さわりしか語られてなかった

ブルース・アッシュビーと
仲間たちがキャラ付けされ、
強烈な個性を放っています。

戦闘中、敵に向かって

「お前たちを叩きのめした
人物は、ブルース・アッシュビーだ。

次に叩きのめす人物は
ブルース・アッシュビーだ。
忘れずにいてもらおう」

たった一言で「挑発的な物言いで
反感を買いがちだが
言うだけのことはある」
タイプなのがわかります。

赤毛のトレーズ・
クシュリナーダに見える
人は結構いるはず)

彼をはじめとした優秀な
士官学校の同期生が
通称「730年マフィア」

士官学校の卒業年次が
宇宙歴730年。

それぞれの人間的な
エピソードが紹介された上で

アッシュビー最後の
勝ち戦、第二次ティアマト
会戦が描かれます。

魅力ある存在だったからこそ
ヤンが赴任した辺境の
捕虜収容所で出会う人々が

何十年も前に死んだ730年
マフィアとの関わりを
自分から口にするという設定が
成り立つわけです。

(所長は部屋にある人物の
肖像画を掲げてたり、
老従卒もかつて仕えていたことを
自慢げに語る)

収容所編でキーマンと
なるのが、いわば牢名主の
ケーフェンヒラー大佐。

第二次ティアマト会戦時に
捕虜になった最古参。

声も大ベテラン、矢島正明さん。
(スタトレのカーク船長であり、
アニメ黎明期から活躍されてる方)

なかなか食えない老人ですが
彼とパトリチェフ大尉に
助けられながら、

ヤンは命拾い&ある程度の
真相に辿り着きます。

詳細はあえて言いませんが
原作小説の刊行が89年7月

=米ソ冷戦時ということを
踏まえると、別の読み方も
出来ますね。

祖国の政治システムを憎悪し、
他国に理想を投影して
売国奴になったのに

憧れの国もまた楽園では
ないと知る……。

そういう人があの時代には
多かったことでしょう。

ソ連スパイに金でなく好意で
日本人が差し出した情報は
使い物にならないモノが
多かったとか……。

※ケーフェンヒラー大佐は
スパイ網に気づいただけで
スパイではありません。
念のため。

続きはまたそのうちに。

『銀河英雄伝説外伝』OVA「螺旋迷宮」その1

銀河英雄伝説外伝・
螺旋迷宮』(スパイラル・
ラビリンス)は

タイトル通り人気SF小説
銀河英雄伝説』の
外伝4巻にあたります。

(小説は89年刊行、
外伝のOVA化は98年~なので
ヤンの声は郷田ほずみさん)

念のため大雑把に
『銀英伝を解説すると、

人類が宇宙に
進出した遠い未来、

民主主義を掲げる
自由惑星同盟」と

皇帝が統治する専制国家
銀河帝国」は150年の
長きに渡り戦争を繰り返していた。

しかし二人の天才の出現に
より、歴史は大きく動き
はじめる……。

本作は「同盟」側の天才・
“不敗の名将”“魔術師”の
異名を持つヤン・ウェンリー
若い頃を描きます。

ちなみに本作は全14話。
(外伝自体は全52話)

本編で小出しにされていた
様々なネタが肉付けされて
います。

1:ヤンの生い立ち、学生時代。

親友ジャン・ロベール・ラップや
ジェシカは勿論、

お父さんのヤン・タイロンや
ヤンが学生時代に負かした
学年主席のワイドボーンも登場。

ヤン以外で一番出番が
多いのは先輩のキャゼルヌさん。
何かと頼りになります。

後輩のアッテンボロー
まだ士官学校生。

2:ヤンが英雄扱いされる
ことになる「エル・ファシル」
脱出行。

少女時代のフレデリカとの
出会いも描かれます。

3:過去の英雄ブルース・
アッシュビーと同期の幕僚たち
通称「730年マフィア」の
物語。

命日が国の休日に指定されてる
ほどの重要人物の死因について
怪文書が連続で投稿され、
ヤンに真相を探るよう指令が。

ヤンが調査している文献と
いう体で、アッシュビーが
戦死する第二次ティアマト
会戦が描かれます。

それと並行してアッシュビーの
幕僚で唯一の生き残りの

ローザス老大将に話を聞きに
行きますが、彼はほどなく
不審死を遂げます。

4:調査は突然打ち切られ、
ヤンは辺境の惑星に飛ばされて
そこで命を狙われることに……。

後にヤン艦隊の重要な幕僚に
なるパトリチェフさん、
ムライさんが登場します。

艦隊戦に歴史ミステリー、
陰謀劇など盛り沢山な
お話です。

折角だから続きます。

長田悠幸・町田一八『SHIORI EXPERIENCE』その10(19巻感想続き)

すばる先生が久々に帰郷した
大阪で浮かれてるのが可愛い。

本来ブリっ子キャラの
一面もあるのに、

それを使う相手がいないので
素の毒舌関西弁キャラ
ままになってる……。

ライブ会場にいた客が
シオエクをうろ覚えな
バンド名でバカにしたら
ガンギマリ顔で威嚇したり、

「シオリ・エクスペリエンス」を
“うちら”とルビ振ってたりと
すばる先生の認識の変化が
読者としては泣けてきます。

ツンデレのツン多めの人が
珍しくデレを見せてると
思ってください)

エイミー・ワインハウス
憑いてる通称「生きしっち」
ボーカルTOYOTA

今のところ謎のキャラですが、
エイミー共々後で紫織たちに
どう絡んでくるか気になります。

その前の「シオエク」との
決戦も……。

ところで読者視点だと、
丈二が27歳を過ぎてるのに
「契約者」になろうとした結果、

悪魔との契約が妹にまわって
命が危うくなったわけで、

知らぬこととはいえ、
能天気に妹が作ったバンドに
参加してるのがモヤモヤする……。

あと松田小宇宙(コスモ)くん、

登場すらしてない彼の親の
愛読書を知ってる気が
するのは何故だろう?
(棒読み)

紫織が全米を敵に回した
エピソードは今巻のキモ
なので、詳細は省きます。

また今回の件で
「契約者」の無表情の少女・
エランや姉のエリーゼ

エランに憑いてるジャニス・
ジョプリンとも絆を深める
形になりました。

妹の才能のおこぼれで
気楽に豪遊してるように見えた
姉のエリーゼの苦労や
献身も描かれます。

紫織が起こした大トラブルで
プロモーター側や契約者の
一部は頭を抱えてるものの

かえってジャニス、
ジミおじさん、
ジム・モリスン

カート・コバーン
ブライアン・ジョーンズ
レジェンドの気持ちが一つに……。

最近はライバルキャラたちも
いい人揃いだったので
忘れかけてましたが

今回登場のある人物の言動は
初期に紫織たちが喰らった
容赦ない悪意の数々を
思い出しました。

必ず紫織たちがスカッと
勝つことを信じてる!

シオエクの皆も決勝頑張れ!!

続きが楽しみです!!

長田悠幸・町田一八『SHIORI EXPERIENCE』その9(19巻感想)

第19巻、発売中です!!

記念に語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。

念のためあらすじ:

地味で大人しい英語教師・
本田紫織は26歳の誕生日に
ジミ・ヘンドリクスの霊に
取り憑かれ、

音楽の悪魔と「27歳の誕生日
までに伝説を残さないと死ぬ」
契約をしたと言われる。

そんな覚えはないが、
実際に死んだ人を目の前に
した紫織は、勤務先の高校で
生徒たちと軽音部を立ち上げる……。

この話は

1:紫織と生徒たちのバンド
「シオリ・エクスペリエンス」の
汗と涙と努力と成長物語。

2:ジミ・ヘンドリクス
紫織の師弟関係。

ジミが憑くことで紫織は
彼の神業ギターテクを得ますが

借り物ではない、自分の力で
作曲や演奏をするため努力を
重ねます。

いわば音楽版ヒカルの碁

3:紫織の他にもいる
「契約者」たちの物語。

4:「契約者」たち=過去の
レジェンドたちを集めて一つの
バンドにしようとする謎の人物の
存在と行動。

この4つが中心です。

19巻ともなると話は
大きく動いていて

・現在、紫織はアメリカで
他の契約者たちと共に
バンド「THE 27 CLUB」の
デビューに向けて調整中。

一瞬で全米を敵に回すとか
最高にロックだ!(大絶賛)

・前半では残された生徒たちが
新メンバー二人と共に新たな
活動をはじめようとします。

前巻で選ばれた新メンバーは
東北弁のギタリスト松田小宇宙
(コスモ)くんと紫織の兄・
丈二。

しかし最終オーディションは
顧問のすばる先生の審査。

二人を加えての演奏は
なんとか及第点を貰えます。

丈二がいい感じに盛り上げた……
かと思えば暴走して誰も
ついていけない

→小宇宙くんがフォロー
→ようやく皆が一体化。

演奏を「絵」にするのは
難しいはずなのに、巧みな
演出でハラハラさせます。

・「シオエク」の新たな
ライバルとして関西のバンド
「生きし地に陽見入り居」が
登場。

すばる先生は彼らの
ライブを観て、圧倒されます。

彼女には見えませんが
ボーカルの男には伝説の歌姫
エイミー・ワインハウス
憑いていて……。

続きます。

(小ネタ)声優参加のアニメイベント、いつから始まった?その2

新型コロナ前は映画館で
ライブビューイングも
行われていましたが

今はネット配信で自宅で
観れるようになりました。

また、一部の熱心なファン向けの
いわば閉じたイベントだったのが

ニコニコ動画、youtunbeによって
そうでない人の目にも触れるように
なります。

ニコニコが誕生したのは06年。
その頃のブームといえば
涼宮ハルヒの憂鬱

ハルヒイベント『涼宮ハルヒ
激奏』は、本来は違法ですが
個人が面白い部分をUPして
話題になってました。

小野さんと杉田さんの知名度
かなり上がったはず。

同時期の『みなみけ』イベントでは
小野さんがカッコいいを連呼
されて謙遜&自虐で(意訳)

小野D「むしろきもちわるい……
キモかっこいいで!」

なお小野さんが『みなみけ』で
演じた保坂先輩は本編でも
気持ち悪いが連呼される
残念イケメンでした。

こういう奇行子タイプや
胡散臭いイケメンを演じる
ことが多かったからこその
ネタです。

「小野くん きもちわるい」は
DGSでもネタにされてました。

ネット&DGSの影響で今でも
結構覚えてる人いるはず。

DGSに神谷さん・小野さんが
出演したイベントの感想
メールが届く→

それに本人がコメントを
加えることで、リスナーが
一部内容を知るシステム。

神谷さん主演の
さよなら絶望先生』では

同時期に放送されたラジオ
番組「絶望放送」も人気で

ラジオイベントが日比谷公会堂
開催されています。

DGS絶望放送のネタが送られて
神谷さんがツッコミ入れた
回もあったなぁ……。

2000年代のイベントを
思いつくままあげていくと

おそ松さん
蒼穹のファフナー
しろくまカフェ
黒子のバスケ
『東京喰種』

涼宮ハルヒの憂鬱
黒執事
WORKING!!!
『デュララララ!』
BRAVE10

鋼鉄三国志
みなみけ
おおきく振りかぶって……。

とても網羅できないほど
多数ありました。

新型コロナの影響で今後は
ネット配信が主流になり、
対面型のイベントは減って
いきそうですが

客席とのコール&レスポンスや
熱気、一体感は会場ならではだと
思うので、なくなってほしくは
ないですね。

90年代以前の話は
また後日。

(小ネタ)声優参加のアニメイベント、いつから始まった?

少し前のDGSで神谷さんが
デジモン25周年のイベントに
出演したという話の中で

2002年にもデジモン
イベントに出たこと、

当時はアニメイベントが
少なかったことなども
話されていました。

それでふと思ったのが
(いつからああいう
イベント始まったんだろう?)

ということで記憶を
辿りつつ語ります。

念のため解説しておくと
この場合のアニメイベントとは

それなりに規模の大きな
会場で、声優や監督などを
ゲストに行われる、
ファン向けイベントのこと。

内容はだいたい

1:作品上映。

2:キャストトーク
(アフレコの裏話や
フリートーク含む)

3:朗読劇。
4:ライブ。
5:関連グッズ販売。

6:後日、このイベントを
収録した円盤が発売される
ことも。

1+2のみのイベントも
あります。

例を挙げると

2015年11月28日、
秋葉原UDXシアターで行われた
サイバーフォーミュラ
25周年イベントでは

TV本編36・37話の上映と
金丸淳一さん、三石琴乃さん、
小野健一さんのトークライブが
行われました。

これはメガホビでアスラーダ
フィギュアが出る宣伝も兼ねての
イベントでした。

ちなみにチケット代は1500円。

小規模イベントなので
お得なお値段です。

新作やグッズが出るから宣伝も
兼ねて、あるいは○周年など
開催事場は様々。

おおきく振りかぶって』は
円盤にイベントチケットの
抽選券がついてたので、

それ目当てに友人が複数買い
してました。

結局外れたようですが
当たったら地方から遠征。
理想のお客さんだ……。

ちなみにアニメではないけど
コーエーの乙女ゲー

アンジェリーク
『遥かなる時空の彼方へ』
金色のコルダ
シリーズのファン向けイベント

ネオロマンス・フェスタ」に
至ってはイベントチケット+
ホテル代合わせた旅行プランが
ありました。

ちなみに会場はパシフィコ横浜

参加人数や規模がどうあれ、
この手のイベントの内容は
よほど興味のある人の
目にしか触れないものでした。

しかしネット配信の
時代になるとまた
事情が変わって来ます。

続きます。