昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』第一部その1

ジョジョの奇妙な冒険
(87~)は19世紀末のイギリスを
舞台に、謎の「石仮面」を手にした
2人の少年、ジョナサンとディオの
数奇な運命と戦いを描いたホラー
風味のアクションもの。

通称「JOJO

ご存知の通り、現在
第八部までの大長編。

第4部までアニメ化、OVA、ゲーム、
スピンオフ作品などが多数作られた
大人気作品です。実写映画も……。

長いので各部分けて語ります。

主人公が代替わりし、時代も
戦う手段も変わるというのは
画期的なアイデアでした。

第一部冒頭では「石仮面」がアステカ
(メキシコ)で生贄の儀式に
使われていたシーンが描かれて
から、舞台は英国へ。

第一話ではディオが父親の臨終の
床で「ジョースター家へ行け」と
言われます。

ディオ父、ダリオの回想シーンから
ジョースター卿が善人であり

火事場泥棒しようとしていた
ダリオを恩人と勘違いしている
ことが示されます。

ディオは父親の墓に唾を吐きかけ、

「利用できるものはなんでも
利用してやる」と誓うのでした。

そんなディオとは対照的に
ジョースター卿の一人息子、
ジョナサンは

痛い目に遭うとわかっていても
誇り高き紳士であろうとする
まっすぐな少年。

二人の相性は良いはずもなく
ジョナサンはディオの嫌がらせに
なす術なく追い詰められていきます。

「同年代の子供と一緒に
暮らすことになったが、
実は邪悪な性格で主人公を
陥れ、何もかも奪おうとする」

 という「同居人=侵略者」ネタは
ホラーの定番の一つですね。

しかしガールフレンドのエリナを
侮辱されたことでジョナサンが激高。

「奴はたたけばたたくほど
成長するタイプだ!」

と気づいたディオは、一旦
苛めをやめて仲良くなった
ふりをするのでした……。

連載当初から「ファンロード」では
大人気でしたが、
同級生の男子の反応はあまり
芳しくありませんでした。

しかしディオが石仮面を被り
「あの台詞」を叫びながら
大暴れする回以降、

男子が一斉にマネをしはじめ
(時代がFRに追いついた……!)と
思いましたね。

続きます。

野田サトル『ゴールデンカムイ』その9

23巻、発売中!

記念に語ります。

ネタバレしないようボカしますが
未読の方はご注意ください。

感想:
ほのぼのしたり笑ったり、
ゾッとしたりハラハラしたり
感動したり……

読んでて忙しいわ!!

アシリパ&杉元&白石&
ロシア頭巾ちゃんチームは
旅の途中。

途中で杉元に可愛い相棒が
できますが、別れも訪れます。

・土方チームもほんわかムード。
ノリが男子校の修学旅行です。

門倉さんとキラウシ仲いいな……。

尾形が戻ってきてちょっと
ほっとしました。

「のら尾形」って呼び名好きです。

良かった……裏切りとか全く気にしない
面の皮の厚さの持ち主で……。

スナイパーなのに片目になって
孤立無援とかいくらなんでも気の毒だし。

ネコっぽい仕草もあれはあれで
我が家のようにくつろいでるのかも。

白髪になってるの指摘されて
驚くトニさんが可愛い。

白鳥鍋の永倉さんのオチが最高。
1ページ丸ごと使って
あのリアクション……。

・第七師団組は二手に分かれていて

軍病院にいるのが鯉登少尉、月島さん、
二階堂&人質インカラマッ
&家永医師。

有坂閣下は二階堂を面白い
モルモットと思ってるでしょ……。

鯉登少尉も二階堂をオモチャにしたり
インカラマッに遊ばれたりしてますが
カッコいいとこも見せます。

月島さんが江渡貝くんを
忘れないでいてくれて嬉しいよ……。

そして家永さん、ありがとう……。

鶴見中尉は宇佐美さん、菊田さんに
組んで動くよう指令。

今回は鶴見中尉と宇佐見さんの
過去回想が見れます。

方言で喋る鶴見中尉が新鮮。
いい顔でなんてこと言うんだよ……。

宇佐見さんマジ怖い。
生い立ちに何の問題も
なさそうなのがより怖い。

・谷垣はインラカマッの
救出に奮闘します。
(ここではあえて言いません)

・そして新たな囚人が二人……。

人を水中に引き込むって
海賊というか河童では?

もう一人はまだ顔も出てませんが
モデルだろう切り裂きジャック
だいたい同じ頃ですね(19世紀末)

名前も「ジャック・ザ・リパー」に似た
響きだと予想。

アニメ第三期も楽しみです!!

『聖闘士星矢』乙女座のシャカその1

9月19日は乙女座の
シャカの誕生日です
めでたい!!

というわけでシャカの話を。

実は20歳。AB型です(なんか納得)

「最も神に近い男」の二つ名を持ち
「最強の黄金聖闘士は?」論争で
サガと並んで真っ先に名が挙がる人物。

常に目を閉じているのは
視覚を断つことで小宇宙を
高めている

→目が開かれる時には
恐ろしいことが……。という

シンプルかつわかりやすい
パワーアップの仕方の
設定も美味しい。

応用が効くので、他作品の糸目
キャラなんかにもネタに
されたりしました。

強さは言うまでもないですが
神秘的な雰囲気もまた魅力。

ギリシャ神話風の世界の中に
突然ぶち込まれる仏教要素。

このギャップがシャカの
キャラを強烈に立たせます。

戦闘時の背景が曼陀羅になったり
仏像が出たりと壮大で、

技名も「天魔降伏」「天舞宝輪」
「六道輪廻」と難しい単語が
多いのも厨二中高生には
たまらんポイントです。

 シャカ登場以前と以後では、
乙女座という「女っぽい」印象の
星座生まれの男子への態度も、
本人の態度も異なります。

当時どれほどの乙女座男子が
「俺は乙女座だ!いいだろう!」と
誇らしげだったことか。

何しろ特別読み切りがあるのは
氷河とシャカだけです。

(氷河のは13巻収録
「氷の国のナターシャ」)

シャカの読み切りは一輝の
デスクィーン島時代と時系列が
同じなので

コミックス5巻の回想シーンに
混ぜられています。

そのためコミックス派の人は
「最初に聖衣を纏って登場した
黄金聖闘士はシャカ」と
思ってるかも。

実際はミロの方が先です。
(7巻)

シャカ登場回と合わせて
読み切りが掲載されました。

考えてみたらジャンプの表紙を飾り、
青銅最強の一輝を軽くあしらう内容の
特別読み切りをひっさげて登場って
優遇されてるなぁ……。

星矢たちが処女宮でシャカと
初めて対峙した回は
オールカラーだったし。

シャカがよくやってる薬指の
第二関節だけ曲げる手のポーズ、
当時机に指を押しつけて
練習しまくったので

未だにできるなんて
人には言えない……。

続きはまたそのうちに。

聖闘士聖衣神話EX バルゴシャカ

聖闘士聖衣神話EX バルゴシャカ

  • 発売日: 2012/10/27
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

『海賊戦隊ゴーカイジャー』ジョー・ギブケン

本日9月18日は
ゴーカイブルー、ジョーこと
山田裕貴さんのお誕生日です
めでたい!!

というわけでジョーの話を。

去年のNHK朝ドラ『なつぞら』で
ヒロインの幼馴染、

菓子店「雪月」の跡取り息子・
雪次郎を演じた時に
ニヨニヨしたファンは多いはず。

何故ならジョーの特技も
お菓子作りだから。

念のため改めて説明しますと、
ジョーは二刀流の寡黙な剣士。

元はザンギャック帝国の兵士で
尊敬する先輩であり友である
シド・バミックと共に逃亡した際、

ジョーはマーベラス(レッド)と
出会い、海賊の仲間になりますが

シドは捕まって改造され、後に
敵として再会することになります。

強くてクールな美青年剣士が
変わり果てた「友の残骸」を前に
苦悩する姿もまた魅力。

そして萌えポイントの一つが
お菓子作りエピソード。

本編でもそれほど多くはなく、
基本、オフの時は船内で
黙々と体を鍛えてる印象。

しかし作中で何度か見事な
腕前を披露しています。

ケーキも和菓子も作れます。

なんで上記の経歴の彼が
お菓子を……?と
いうツッコミはよくありますが

 五刀流まで出来るんだから
人の何倍も器用なはず。

四話ラストで「THANK YOU」の
プレートが乗ったホールケーキを
作ってきて

ジョー「食ってくれ」

ルカ(イエロー)「昔っから
ジョーはそうなんだよねー♪」

とのやり取りから推測するに

口下手な彼のこと、最初はお礼や
お詫びなどの意味で食べ物を置いて
おく程度だったのが

料理上手なハカセ(グリーン)の
仲間入りで食生活が潤い、
船内に食材やレシピ本が豊富に揃う。

マーベラスやルカが煽ったり、
ハカセが褒めたりしてるうちに
どんどん凝ったものに……。
という説を唱えてみる。

 雪次郎からファンになった方、
ゴーカイジャー五人の関係性や
ジョーの剣士としての強さとプライドが
描かれ、更にジョーの手作りケーキで〆る
四話は必見です!

鼻の頭にクリームとかっ……
アイム(ピンク)に見られて照れるとかっ……!
あざとけしからんな!(萌え転がりながら)

続きはまたそのうちに。

『ふしぎの海のナディア』

祝!Bru-ray box新リリース
&2021年 ナディア展!!

記念に語ります。

ふしぎの海のナディア(90~)
は、ジューヌ・ベルヌの「海底
二万マイル」を原作としたSFアニメ。

簡単に説明すると

ラピュタタイムボカン
宇宙戦艦ヤマト÷3

と当時言われました。

舞台は19世紀末。
正確には1889年。

パリで出会った発明好きの
少年・ジャンと
褐色の肌の美少女ナディア。

彼女は不思議な青い石
ブルーウォーター」を
持っていました。

それを狙う三悪三人組の
ランディス一味と
追いかけっこしているうちに

謎の潜水艦「ノーチラス号」に
乗り込むことになる5人。

ナディアはそこで自分の
ルーツを知るのだった……。

アフリカ人だと思ってたら
まさかのネオ・アトランティス
お姫様という。

世界や海、宇宙までを股にかける
大冒険と書くとすごくNHKっぽい。

この頃、出来たばかりのエッフェル塔
ジャンとナディアは出会います。

万国博覧会も開かれ、機械によって
生活が便利になっていく時代です。

エッフェル塔=近代文明の象徴
なんでしょうね。

ジャンが科学は素晴らしいものだと
信じているのはそういう事情。

ノーチラス号の中は更に進んだ
科学が詰まっていましたが、
次第に科学の引き起こす昏い面を
思い知ることになります。

関俊彦さん演じるフェイトさんの
最期がトラウマになった人は多い……。

でも全体的には明るく前向きで
元気になれる作品です。

だいたいジャンとグランディス
さんたち&マリーのおかげ。

ナディアのワガママっぷりときたら
当時のアニメ雑誌でも相当
言われてましてね……(遠い目)

ジャンは聖人か何かなの?

サンソンとマリーの
結婚については当時でも
話題になりました。

初期から仲よかったし、
サンソン以上のいい男は
そういないからね……。

ブルーウォーターのペンダント、
中高生にはちょっとお高いけど
一万円は超えない程度の値段で
グッズ化してましたが

今度はもっと高級なジュエリーが
作られると予想してみる。

続きはまたそのうちに。

菅野文『薔薇王の葬列』その6(14巻感想)

本日、14巻発売です!!

&祝!!TVアニメ化!!

記念に語ります。なるたけ
ボカしますが、ネタバレには
ご注意ください。

感想:
ベスとエドワードjrは癒し。

母親に(娘じゃヨーク家を乗っ取る
復讐の役に立たないから)と
放置されたのが幸いして、

ベスはリチャードを慕う
優しいいい子に育ちました。

(お母様は私を利用して
何か企んでる……)と薄々
気づいていながらも

リチャードやエドワードjrに
会いたい気持ちが勝ってしまった
ベスの気持ちが切ない。

一方、強い絆で結ばれたはずの
リチャードとバッキンガムの間に
亀裂が入りはじめます。

「父親に似てない」と言われて
傷つくエドワードjrを優しく
慈しむリチャード。

微笑ましい親子愛が
バッキンガムにとっては
刃になるという皮肉。

「かつて愛したヘンリー6世の
血筋だから」愛情注いでる
わけじゃないのに……。

当のヘンリーがまだ若いので
お祖父ちゃんと孫という
感じはしませんね。

もともと戦いや政治より信仰
第一で、羊飼いになって穏やかに
暮らしたい草食系が

記憶喪失のところを暗殺者に
仕立て上げられて厄介なキャラに。

なんかますます拗らせとる……!

庶子にされた前王の遺児たちの
脱走騒ぎと、エドワードjrへの中傷は
無関係なはずはなく

 まだ政情不安定な中、
リチャードの体に異変が……。

身も心も一つになったからこそ
リチャードの言動の一つ一つに
激しく動揺するバッキンガム。

策士気取りの腹黒メガネが
恋人の言動に舞い上がったり
苦悩するのは見てて楽しいですが

(不器用同士の恋は……大変だな……)

リチャードももう少し言い方って
もんがあるだろ……。

 この物語は「家族」がテーマとも
言えます。

復讐のため息子や娘を利用する
前王妃エリザベス、

本当の夫婦でなくても「息子」
エドワードjrを愛し、共闘する
アンとリチャード。

リチャードの精神的支柱の
父親と、虐待する母親……。

そういえば特大の地雷がまだ
野放しのままだ……!

先が気になって仕方がないけど
見るのが怖い!!

 あとアニメも楽しみです!!!

薔薇王の葬列 14 (プリンセス・コミックス)
 

『鬼滅の刃』伊黒小芭内

9月15日は蛇柱・
伊黒小芭内(いぐろ おばない)
さんの誕生日です、めでたい!!

実は21歳。
首に巻いてる蛇の名前は
鏑丸(かぶらまる)。

初登場は6巻。

「信用しない信用しない」
「そもそも鬼は大嫌いだ」

と、炭治郎と禰豆子に敵対的。

甘露寺さんが「ねちっこくて
素敵」と好意的なリアクションで
場の空気を和らげてはいるものの

攻撃的だった実弥ともども
読者に「嫌なヤツだ」と
思わせるには十分な言動でした。

(伊黒さんと実弥も本来
気が合うとは思えないのに
冨岡さんという共通の敵がいる
せいで仲良しに見える……)

そのまま長いこと見せ場が
訪れないのですが

第一印象は最悪のキャラでも、
次に出る時は全く別の印象で
気がついたら大好きになってる
という

『鬼滅』の醍醐味が来るのが
14巻。

124話の扉絵が「大量の食事を
笑顔でたいらげる甘露寺さんを
優しい目で見守る伊黒さん」

その回の過去回想でも

(伊黒さんがね 私に
縞々の長い靴下をくれたのよ)

※このシーンは甘露寺さんに
とっての鬼殺隊=「ありのままの
自分を肯定してくれる人たち」
を示しています。

コミックスおまけエピソードから
推察するに、伊黒さんが靴下を
くれたのは

甘露寺さんが「隠」縫製係の前田に
騙されて露出の髙い制服を渡される

→恥ずかしいが、しのぶのように
隊服を燃やすなど容赦ない拒否が
示せない彼女への気遣いと思われます。 

その後、痣が出た時の状況説明を
求められた時の甘露寺さんの

「ぐあああ~ってきました!」
と、あまりにも感覚的な発言に
柱たちがポカーンとする中

一人青ざめて頭抱えてる姿に
萌えた人も多いはず。

陰湿、イヤミな印象で登場して
恋愛フラグ持ちのツンデレという
意外性。

その後も柱稽古の時に
甘露寺さんと文通してる
ことが明かされます。

「馴れ馴れしく
甘露寺と喋るな」

こんなにストレートに妬かれてる
のに、鈍い炭治郎……。

 ツンデレなのがわかると
宇随さんへの

「褒めてやってもいい」

煉獄さんの訃報を聞いての
後姿での

「俺は信じない」
と呟いたニュアンスが変ってきます。

続きはまた後日。

鬼滅の刃 19 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鬼滅の刃 19 (ジャンプコミックスDIGITAL)