昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『仮面ライダードライブ』詩島剛

1月12日は仮面ライダーマッハこと
詩島剛役、稲葉友さんのお誕生日です
めでたい!!

というわけで剛(ごう)の話を。

初登場は12話。ヒロインの霧子が
「海外にいた弟が急に帰ってきて
一緒に暮らすことになった」
というわけで今日は(準備のため)有給だと
前振りがされます。

霧子の私服姿やいつもと違う髪型、
自宅が見れる貴重な回でもある。

その頃進ノ介は追田警部補と捜査中。その際
謎の青年(=剛)に勝手に写真を撮られます。

「どっちが犯人に辿り着くか競争しよう」と
持ちかけながら、犯人のロイミュードの写真を既に
撮ってるとか、

親しげだけど油断ならない言動を繰り返す剛。

進ノ介に捜査に関わると危険だと言われて
「危険?大好物だね」

挙句の果てには霧子と進ノ介の前で
ステージ上で火柱上げて名乗ります。

「追跡 撲滅 いずれも…マッハ!
仮面ライダー~~マッハ~~~~!!」
(ポーズつき)

テーマ曲「Full throttle」が流れる中
やりたい放題に暴れます。

(しかし倒したロイミュード
メディックが回収してしまう)

「お楽しみはオレからだ」

「いい絵だったでしょ?」

ノリノリの決め台詞や演出、決めポーズが多い
剛ですが、おどけたキャラを演じつつも
深い闇を抱えている子だったりします。

その原因は父親・蛮野天十郎にありました。

同じ姉弟でも、霧子と蛮野の間は断絶していて
何の期待も思い入れもない感じでしたね。

早いうちに父親を見限った霧子と
どこかに期待があったからこそ騙された
剛との違いでしょうか……。

剛に関してはまた後日。

先日、円盤が発売された劇場版仮面ライダー
ジオウ「Over Quartzer」にも剛が登場します。

剛とクリムの幻とがクジゴジ堂で
並んで座ってソウゴたちを待ってる
絵面にじわじわきます。

平成生まれという理由でブラックホール
飛ばされそうになり、織田信長に仕えてた
忍者を重しにしたと書くとわけがわかりませんね。

ジオウ本編ゲストはチェイス、劇場版では剛と
またすれ違ってしまった……。

ドラマCD「ドライブサーガ」仮面ライダーマッハ 夢想伝

ドラマCD「ドライブサーガ」仮面ライダーマッハ 夢想伝

 

『機動戦士ガンダムZZ』その4

19話ではビーチャとモンドが
ルーとジュドーが怪しいと
レミーをからかったりして、
この頃まではコミカル路線が残っています。

直後にジュドーがZZを手土産に投降して
きたのはタイミングが悪すぎた。

プルに抱きつかれてるジュドー
レミーがマジギレし、ジュドーは牢獄へ……。

この回でビーチャとモンドがアーガマ
戻ってきますが、ブライトさんは彼らの
言動を裏切りと思ってないことが
後にウォンとの会話から明らかになります。

若者にはよくあること、で済ませてくれる
ブライトさんの器のでかさに惚れます。

そして雰囲気がガラリと変わるのが
20・21話『泣き虫セシリア』前後編。

トーレスの幼なじみ、ウェイトレスのセシリアは
家族と移民船に乗る資金を稼ぐためにスパイを
引き受ける。

ゴットンの依頼でグラナダに寄港中のアーガマ
爆弾を仕掛けようとするが……。
というお話。

若い娘一人で大勢の家族を
養わなくてはならないとか

高圧的だが甲斐性がなさそうな父親とか

不器用で接客業に向いてないのに
他に就ける技術も学歴も持ってなさそうとか

そんな「不憫だがどこにでもいる普通の女性」が
「みんなを助けなきゃ」と使命感で行動した結果……。

たった二話のゲストキャラなのに妙にリアルで
重い設定と、後味の悪い結末が
忘れ難い印象を残しています。

ここからシリアス路線に入りますが
時々コミカルに戻る回もあって油断ならない。

グラナダから飛び立ったアーガマは地球を目指し、
アクシズ側もハマーン自ら地球へ向かいます。

以降はしばらく地球編。

降りる際にアクシデントがあり、
プルを切り捨てたグレミー
必死に助けたジュドー

これにより、プルは一層ジュドー
執着することになります。

アーガマはアフリカの砂漠を通って
ハマーンが降りたダカールを目指すことに。

ダカールは前作『Zガンダム』でクワトロ大尉こと
シャアが演説した場所。

かつてシャアが世論をそこで世論を
塗り替えたように、今度は自分がアクシズ
色に染めたかったのでしょうか。

続きはまた後日。

あfろ『ゆるキャンΔ』その2

本日、9巻発売です!!
記念に語ります。

アニメ『へやキャンΔ』、実写TVドラマ、
劇場版も控えているし、楽しみいっぱいですね!

ネタバレ:今回も癒される。

9巻は前巻に引き続いての野クル伊豆キャンプ。

なでしこ、あおい、千明の野クルメンバーに
顧問の鳥羽先生、

+リン、恵那、あおい妹あかりの大所帯です。

相変わらずご飯美味しそうでわきゃわきゃ
してて微笑ましい……。

アヒージョ鍋のソースにフランスパンを浸したら
そりゃワインが進むでしょうよ!!

具が減ったら金目鯛追加でアクアパッツァ
パスタとか書いてるだけでお腹すいてきた……!

伊豆ですから、魚介類は特に美味しそうです。
エビもいいよね……!

今回は誕生日サプライズもあって
いつもながらほっこりします。

細かい気遣いが実にいい……!!

更に伊豆の温泉+観光スポット巡り+可愛い
動物とか癒されないわけがない!

大人数ならではの楽しみも沢山描かれますが
リンちゃんは相変わらずマイペース。

もともと一人バイクでの移動なので、
夜更かしして朝寝坊のみんなをよそに
朝の景色と温泉を満喫します。

もちろんSNSで連絡してますが
「探さないで下さい。」の
一言が送られて大慌ての千明が可愛い。

※他の人にはちゃんとした連絡。

今回は恵那+なでしこが二人きりで
話すのが新鮮ですね。

普段は一緒にいることが少ない相手と
話す機会があるのもキャンプという
非日常ならではです。

大室山に行く途中、以前千明たちが助けられ、
前巻でもお世話になった酒屋さん・
飯田夫妻のところをお礼がてら訪ねます。

奥さんがコーギーのチョコの散歩も兼ねて
一緒に行くことに。

旅先で出会った人と交流を深めるのも
旅の醍醐味ですね。

そしてあかりちゃんの悲願、カピバラ
遂に対面が……!!

なんであんなに癒しに特化した
フォルムなんでしょうねカピバラ……

バイクで一人帰るリンちゃんを心配して先に着いた
なでしこ+姉が迎えに来るのも微笑ましい。

既に脳内で声つきで再生されてますが
アニメでも観てみたいですね!!

 

江口夏美『鬼灯の冷徹』その3

本日、モーニング本誌にて遂に完結!!
記念に語ります。

※詳細はぼかしますが、コミックス派の方は
ネタバレにご注意ください。

……とはいえ何か倒すべき敵とかいる
わけでもないので「いつも通り」に
地獄の日常が描かれます。

第一話は桃太郎&お供登場から始まってるので
最後の〆も、桃太郎ブラザーズの出番多めです。

最終回一歩手前には、ある獄卒関係者の
結婚式が行われました。

メタ的に「過去に登場したキャラを最終巻にも
登場させる」ための舞台装置だったのでしょう。

しかし地獄=死の世界の物語のラストエピソードが
結婚と新たな職場という、人生の中でも
めでたい話なのが粋ですね。

30巻は3月23日、
最終巻は8月21日発売予定です!!

その他関連本が出たり、8月には松屋銀座での
原画展など色々控えてます。

(詳しくはモーニング本誌など公式で)

アニメは2期が分割2クール、ODAも出ましたが
まだ出てないキャラやエピソードも多かったので
3期やってほしかったな……。

特に元忍者のイケメン、弟切(おとぎり)さんを
アニメで観てみたい!

アニメといえば大量の金魚草が動き+鳴き声までついて
ただでさえ不気味なのに(ODA収録の)

「金魚草コンテスト」回は狂気の沙汰でした。

参加者たちが金魚草と一緒に揺れながら声を上げるの、
マキちゃんじゃなくても怖いよ!
なんのカルト儀式だよ!!

ED曲「パララックス・ビュー」に乗せて
金魚草カップルがトロッコで逃走中とか
金魚草は謎の優遇がありましたね。

最終回で捕まってる……。

特殊EDとか細かいところで豪華キャストとか
製作スタッフの力の入れ具合がすごい。

(猫好好、にゃーしか言わないのに堀内賢雄さんて……)

関係ないけどウチの甥っ子(小3)も『鬼灯』
アニメが大のお気に入りです。

特にシロ回。ケツピンチ回は台詞まる覚えしそう……。

※子供に布教したわけではなく「鬼」という
単語に反応して見たがったんです。念のため。

江口先生、ありがとうございました!!

「鬼灯」大好きです!!

DVD付き 鬼灯の冷徹(31)限定版 (講談社キャラクターズライツ)

DVD付き 鬼灯の冷徹(31)限定版 (講談社キャラクターズライツ)

 

 

 

西修『魔入りました!入間くん』その11

15巻、本日発売!!
記念に語ります。ネタバレ注意です!

前巻から続く収穫祭も三日目。
残すは後一日!!

中間発表も行われ、問題児クラス&オロバスたち
上位陣は、魔王候補=若王に近いことが
カルエゴ先生の口から語られます。

まだ0ポイントの入間くんにも触れる時の台詞、

「無事なんだろう?0ポイントで終わる
お前じゃないと信じているぞ」
と激励してるようにしか聞こえません!!

バラム先生たちもニヨニヨしますって!

そしてカルエゴ先生や前巻のアメリの期待通り
想定外のとんでもない事態が……。

信頼はしつつも身を案じていた
アズ&クララの表情が素晴らしい!!

入間くんも二人が大好きなのは細かい
エピソードでもだだ漏れで微笑ましいですね。

ラストでもクララの危機を救う王子様の
ようですよ!!二人とも!!

本当にみんないい顔してます。

リードくんは表紙でこそメイン扱いですが
……なんていうか扱いが地味。

むしろ表紙のアレは(せめてこのくらいは
してあげないと……)という作者の
慈愛かも。

2万ポイントの鉢ゲットしたのに、
「今日の僕はめっちゃ主人公だった!!」
で済まされるリードくん……。

特訓シーンが地味とか、採ったものは
エリザベッタ(幻影込み)が次々に
持っていくとか報われない……。

頑張れ!きみはやればできる子だ!!
特にツッコミ能力!

今巻でオロバス自身には問題児クラスに対して
魔術をかける気はなかったのが明らかになります。

むしろ傍らのオチョが煽ってたようですが
奴は一体何者で、真意はどこにある……?

ところで実技試験としてはラストになるこの収穫祭、
どのレベルで位階昇級になるんでしょうか。

やはり4日生き残り&特定の基準までポイント
獲得が条件かな?

エリザベッタ、アガレスはまだ位階1なので
ここで昇級が絶対に必要。

できれば位階2のメンバーも昇級させたいところ。

 

 スキ魔でサブノック&アズチームの制服は
人間学」参照にバラム先生が作ったと
出てましたが、初恋メモリーのような本が
他にも……?

魔入りました!入間くん 15 (少年チャンピオン・コミックス)

魔入りました!入間くん 15 (少年チャンピオン・コミックス)

 

吟鳥子『アンの世界地図』その2

 美少女「秋」に、マイズナーだけでなく
プロイセン貴族シュヴァンシュタイガー大尉や
アルザス人の海兵フッペなど、他のドイツ兵も
思いを寄せていました。

しかしドイツの降伏で微笑ましい日々は終わり、
兵士たちには過酷な現実が待っていました。

 捕虜生活から解放されたマイズナーは
手紙は何度も送るも、諸事情あって秋に
直接会えたのは数年後。

その時秋の傍らには、誰が父親かわからない
混血の娘アオイがいました。

マイズナーは秋にプロポーズして、アオイの
父親になるのですが、ドイツ国籍を得た秋は
二人を置いて行方をくらませてしまいます。

マイズナーはアオイを娘として愛しますが
アオイはそれを拒否し続けて……。

結構長い回想ですが、このバックストーリーを
じっくり描かないと、アキとアオイが背負っている
ものが伝わらないのです。

回想後、アオイがアキとアンの前に現れてから
物語は大きく動き始めます。

アオイは90過ぎてもなお美人ながら性格が
キツく、アンに対しても容赦しません。

しかし彼女の言葉は正論で、
アンは真面目に将来について考えはじめます。

親がかける言葉は「呪い」にもなると
いうのは、回想でもアンのエピソードにも
重ねて出てきますね。

序盤、棘たっぷりの嫌味でアンを悩ませた
アキの幼なじみキヨヒコを
今度はアンがアキを救うため、過去の真相解明に
協力しろと振り回すのが痛快です。

頑なに口を割ろうとしないアオイとアキ。
しかしそこに一つの奇跡が……。

マイズナーさんとアオイの愛情、
アオイとアキの愛情がずっとすれ違っていたのが切ない。

この物語はアンがアキという優しい避難所を見つけ、
今度は成長したアンがアキを閉じた世界から
連れ出す流れになっています。

ラストの

 自分を女の子だと思えば女の子ですし
貴族だと思えばどんなところでも
貴族でいられます

おとうさんも おかあさんも
家族も……恋人かどうか……も

それをやりぬくと決めるかどうか……
それだけです!

は名言。心に沁みる名作です。

 全5巻なので読みやすいですよ。

アンの世界地図~It’s a small world~ 5 (ボニータ・コミックス)
 

 

 

吟鳥子『アンの世界地図』その1

『アンの世界地図~I's a small world~』(13~)
アル中毒親の母の元を飛び出した金髪ロリータ娘の
アンは、ひょんなことから古い一軒家で
一人暮らしのアキの家に同居することに。

様々な人との出会いや体験を通じて
アキと共に新たな人生へと踏み出していく
優しくも切ない、家族がテーマの物語です。

この作品の語り部はアキの家の「うだつ」
“うだつが上がらない”という慣用句でしか
あまり聞かない家の重要パーツです。

曾祖母の時代からアキの家族を
「家が」ずっと見守ってきたということを
頭に置いて読み進めてください。

序盤は東京にいたアンの悲惨な
生活事情から始まります。

お嬢様言葉やロリータ服は、ネグレクト状態で
育ったアンが自分を支えるため、懸命に働いて
得た「鎧」でした。

しかし、その服を酒に酔った母にボロボロに
されてしまい、アンは家を出ます。

徳島にある祖母の元へ行くはずが、住所の
書かれたハガキを海に落としてしまい、

更にサルに襲われているところを
助けられたのがアキとの出会い。

怖い、苦手と思い込んでいたお年寄りや
若い男と話して克服したり、
梨を摘むアルバイトをしたりと
アンの挑戦と新発見の日々が始まります。

当初はアンが田舎暮らしを通じて成長していく
物語かと思われましたが……。

ある日一人で買い物に出かけたアンは水琴窟の中、
外国人の幽霊に出会います。

第一大戦後、青島で俘虜(=捕虜)になり、
徳島の収容所に送られたドイツ兵でした。

彼の名はジャン・マイズナー上等兵

日本語ができるため、収容所でも
通訳として重宝されました。

映画「バルトの楽園」にも描かれた通り
待遇は良かったのですが
母国の戦況など、悩みは尽きません。

 そんな中、マイズナーさんはできる限り楽しんで
暮らそうとし、他の捕虜たちも協力して
講演や芝居を開催したり、運動部や郵便局まで
作ります。

 彼の語る収容所と仲間たちの話はいつしか
アキのひいおばあさん「秋」と繋がって
いくのでした……。

続きます。

アンの世界地図~It’s a small world~ 1 (ボニータ・コミックス)